めまいを訴える疾患のうち、画像で確定診断が可能なものは脳血管障害、脳腫瘍、脳萎縮をともなう神経変性症などの一部に限られる。また現在脳血管障害はかなり早期より画像診断が可能となっているが、血管病変自体が緩徐に進行する小脳梗塞などもあり、経時的な神経学的所見の変化をみて画像検査を複数回おこなうことが必要になってくる。
内耳性めまいでも疾患頻度の多い良性発作性頭位めまい症は画像診断は不可能であり、現病歴のめまいの性状や眼振検査から診断するしかない。メニエール病については、まだMRIによる画像診断の手法は開発中である。造影剤ガドリニウムの鼓室内注入では内リンパ水腫はかなりはっきり描出されるが、鼓室内注入手技が簡単ではなく一部の施設でしかおこなわれていない。数年以内にMRIによる内リンパ水腫の撮像手技と診断基準は確立されるとおもえるが、現状ではまだ臨床的に確立されているとは言い難いの現状である。
今回は前半で、めまい診断の画像診断の適応と限界について解説し、後半で眼振検査でみられる異常眼球運動をビデオで供覧した。
内耳性めまいでも疾患頻度の多い良性発作性頭位めまい症は画像診断は不可能であり、現病歴のめまいの性状や眼振検査から診断するしかない。メニエール病については、まだMRIによる画像診断の手法は開発中である。造影剤ガドリニウムの鼓室内注入では内リンパ水腫はかなりはっきり描出されるが、鼓室内注入手技が簡単ではなく一部の施設でしかおこなわれていない。数年以内にMRIによる内リンパ水腫の撮像手技と診断基準は確立されるとおもえるが、現状ではまだ臨床的に確立されているとは言い難いの現状である。
今回は前半で、めまい診断の画像診断の適応と限界について解説し、後半で眼振検査でみられる異常眼球運動をビデオで供覧した。