MRI検査について
MRIは人体の水素原子核の状態を画像化して病変をみつける検査法です。人間の体の約70%が水、脂肪を含めると約90%になります。これらを構成している水素原子核の状態をみることで、人体内の様子を知ることができます。
従来、MRI検査は「暗い・狭い・音がうるさい・検査時間が長い」とマイナスイメージが強いものでしたが、最近のMRI装置は「明るい・閉塞感が少ない・騒音の軽減・検査時間が短縮」と、検査を受けられる方にとってより負担の軽い検査となっております。そのため、閉所恐怖症の方にとってもハードルの低い検査になりつつあります。
MRI検査の有用性
他の検査と比較して大きく違うのは、放射線を使わないということです。つまりMRI検査では、PET/CT検査やCT検査と違い、放射線による被ばくは一切ありません。それでいて、病変の形のみでなく、その性質まで診断することが可能なのです。特に脳・脊髄、子宮・卵巣、前立腺、四肢の病変の診断に有用とされています。この他に、肝臓病変の検出や胆管・膵管の描出、心臓の動きをみることもでき、さらには、乳がん検査においては、MRI検査でしか描出できない多発乳がんが存在することも報告されています。
また、CT検査では造影剤を用いることで血管を描出しますが、MRI検査では造影剤を使用せずに血管を3次元で描出することが可能であり、脳動脈瘤を調べるための脳検診においては欠かせない検査です。
また、必要であれば造影剤を使用し、病変の性質を調べたり、大血管、下肢の血管など、より多くの情報を得ることができます。
CT検査 Q&A
- 1. MRI検査に行くときの服装は?
- 普段着のままでお越しください。MRI検査の方には検査着を用意しております。
MRI検査は磁石の力を使った検査です。検査室には金属類は一切持ち込めません。検査前には金具のついた下着およびアクセサリーや時計等の金属も全て外していただきます。
- 2. MRI検査で金属製品を外すのはどうして?
- 金属製品を身につけたまま検査を行うと、金属により画像が歪んだり、金属自身が発熱、やけどをする恐れがあります。磁気と接触することで壊れる物(時計、クレジットカード等)も持ち込みができません。
ただし、歯のかぶせ等の取り外しのできないものに関しては例外となります。
- 3. 検査中大きな音がするのはどうして?
- MRI検査では装置内のコイルに断続的に電流を流します。その際、電流が流れるのと同時にコイルが振動しますので、結果として音が発生します。最近では、音を極力抑えるようなさまざまな工夫がされ、以前よりは静かになっています。
- 4. MRI検査前に食事をしてもいい?
- 撮影部位が腹部の場合は、検査の4時間前から絶食となります。撮影部位が腹部以外の場合には食事の制限はありません。ただし、造影剤を使用する場合には、撮影部位にかかわらず4時間前から絶食となります。これは、造影剤の副作用で嘔吐した際に嘔吐物で気管を詰まらせないためです。水分制限に関しては特にはありませんので、お茶・お水は通常どおり飲んでいただいてかまいません。
- 5. MRI検査時間はどれくらい?
- 撮影部位や撮影範囲にもよりますが、1検査でおよそ30分です。
- 6. 狭い所が苦手ですか大丈夫?
- 装置は筒型で奥行きは150cmほどです。頭部や頚部を撮影する場合には装置の中心まで頭が入りますので、閉所恐怖症の方は撮影できない場合があります。腹部や骨盤部を撮影する場合には、頭はほぼ装置の外に出るようになりますので、閉所恐怖症の方でも検査できる場合が多いです。また、検査室は明るく、閉塞感を感じないように工夫されています。
検査前に装置と検査室を見ていただくことも可能ですから、お気軽にご相談ください。
- 7. どんな人がMRI検査を受けられない?
- 心臓ペースメーカ、人口内耳、心臓機械弁、磁石式の義眼をつけられている方は、原則MRI検査を受けることができません。動脈クリップ、コイル、ステント、人工関節等の金属物が体内にある方は、検査可能な材質であることが確認できれば検査を行うことができます。
- 8. 妊娠中にMRI検査を受けて胎児は大丈夫?
- 妊娠第13週ごろまでは検査を避けるべきといわれていますので、その期間は検査を行いません。それ以降の期間に関しても、胎児に影響が出た前例がないだけであり、安全性は証明されていません。妊娠期間中にMRI検査を希望される場合には、主治医とよく相談してください。
- 9. MRI検査とCT検査で使う造影剤の違いは?
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MRI検査で使う造影剤は、CT検査で使う造影剤に比べて全く異なる成分です。MRI検査,CT検査それぞれに専用の造影剤があります。
副作用に関しては、CT検査用造影剤に比べて発現頻度は低くなっています。吐気やおう吐、皮膚の異常(かゆみ、湿疹など)、くしゃみ、頭痛などの軽い副作用や、まれに呼吸困難や血圧低下、意識喪失などの重い副作用が起きる危険性があります。ごくまれですが、死亡例も報告されています。特に、アレルギー体質の方や、気管支喘息などの既往をお持ちの方は、副作用の危険性が高くなるといわれています。また、造影剤のほとんどが腎臓から尿として体外へ排泄されますので、腎機能が悪い方に使うことはできません。
※当センターでは、万一の副作用に対して万全の体制を整えて検査を行っています。
- 10. 造影剤使用後に水分摂取をすすめられるのはなぜ?
- 造影剤は血液と一緒に体の中をまわり、腎臓で尿として体外に出て行きます。造影剤をできるだけ体外に出すように水分を多くとり、尿への排泄を促します。目安としては、いつもよりコップ3杯程度多めに水分を取ってください。
- 11. 造影剤使用後の授乳は?
- 母乳中に造影剤が移行します。授乳中の方で造影剤検査を受けられた方は、最低でも24時間は授乳を避けるようお願いいたします。