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2011年05月の記事

胸部単純写真読影のコツ

【 岡山大学病院放射線科 加藤勝也先生 】
胸部画像診断において、CTの多列化、デュアルエナジーCTの出現、MRIの高磁場化、PET-CTの普及など、診断装置の進化は著しいものがある。その中で胸部単純写真の果たす役割が軽減してきたかというと必ずしもそうとはいえない。低被爆、短時間、安価、撮像装置の普及率、ベットサイドでも撮像可能など、胸部単純写真の利点は今なお損なわれておらず、またその病変描出能も特にスクリーニングや経過観察目的であれば十分なものがある。ただ病変を描出可能であるということと、指摘可能であるということは別の問題で、胸部単純写真が分かりづらい、とっつきにくいという若手医師が多い原因の一つとなっていると考える。
今回の勉強会では、エネルギーサブトラクション法や経時的サブトラクション法など、撮像装置側の病変指摘能向上への試みを紹介するとともに、読影側の肺腫瘤性病変に対する病変指摘能を向上させるためのいくつかの“コツ”を示した。また、その“コツ”を実践する読影の仕方として“小三J”読影法を紹介し、これらについて実際の症例をもとに解説した。