2009年の我が国の膵癌の死亡者数は男性は14094人で第5位、女性は12697人で第4位です。膵癌の早期発見は困難といわれていますが、近年、リスクファクターが次第に明らかになり、そのなかでもIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)はそれ自体悪性のポテンシャルがありますが、通常型膵管癌の合併頻度も高く、膵癌の前癌病変として注目されています。本講演では膵癌診療ガイドライン(2009年版)、IPMN/MCN国際診療ガイドラインに沿って、IPMNの診断と管理、膵嚢胞性病変の種類と鑑別点 について当院での症例を中心に述べる予定です。
また、当院で昨年より開始している地域連携支援システムによる診療情報の共有化プロジェクト:なでしこネットについてもご紹介する予定です。
左図:主膵管型IPMNのMRCP 右図:IPMNに合併した膵癌
また、当院で昨年より開始している地域連携支援システムによる診療情報の共有化プロジェクト:なでしこネットについてもご紹介する予定です。
左図:主膵管型IPMNのMRCP 右図:IPMNに合併した膵癌